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2007-01-27

水辺の教室第10回 1/27sat

10thmizube2007127_022  現地に先に着いたスタッフの上をユリカモメの群れが、手の届きそうな高さで、ゆったりと舞った。すごいすごいと堤防の土手を駆け上げる。しかし、そこにはいるはずのシギやチドリがいない。あれ?なぜ?満潮の時間で、干潟が現れていない上に、猛禽類のミサゴが来ている。ミサゴが見られて嬉しいのだが、ミサゴのエサになりたくないシギとチドリはどこかへ逃げてしまったみたいだ。川の上にはユリカモメ・セグロカモメ。渡り鳥はマガモしか見あたらない。

Yatyoudebingo001 子どもたちには、「吉野川の河口干潟にどんな渡り鳥が来るのか調べ、そのうち9種類をビンゴ用紙に名前・絵・特徴を描きこむ」という宿題を出していた。みんなけっこうしっかり調べて、絵もかなりリアルに描いてきている。そして描いてきた鳥はシギにチドリ。どうしよう・・・ここには本来ハマシギが1千羽くらいいるはずなのだけれど・・・私自身、昨晩、シギとチドリについてしっかり予習し、子どもと同じ宿題をしっかりしてきていた。予想がすっかりはずれてしまっていた。講師で来てくださった野鳥の会の曽良さんと笠井さんの助けを借りて鳥を探す。

  10thmizube2007127_02610thmizube2007127_017

子どもたちにはそれぞれに双眼鏡をお貸しくださり、みんなで真剣に鳥を探す。マガモ以外にカイツブリ・ヒドリガモが見つかった。遠くの方にかすかにシロチドリらしき鳥。そしてモアイ像のように並ぶカワウの群れ。葦の原に隠れてしまったが、たぶんアオサギ。マガモもユリカモメも双眼鏡でのぞくと、ふんわりしている。昨日、色鉛筆でぬった色よりも自然の色は数倍、鮮やかで美しい。こんなに鳥をまじかに、しっかりみたことはいままでにない。曽良さんと笠井さんにいろいろ質問しながら夢中でのぞいた。

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例年ならば、シギやチドリが干潟で砂浜をついばんでいる姿を子どもたちに見せて、では、鳥が何を食べていたか、実際に調べてみようということになるのだが、今年はシギ・チドリが全然いない。とにかく近くの砂浜を掘ってみるが、満ち潮のため思っていたエサを発見することはできなかった。

10thmizube2007127_102次に浜辺に落ちているもので気になるものを拾い集めてみた。貝殻はカキが目立つ。つるつるの二枚貝はバカガイ・ギザギザの二枚貝はアカガイか?そして食べるとおいしいらしいムラサキイガイ・長細いマテガイ(シオフキガイ)。拾ったものを野鳥の会の曽良さんに解説してもらう。バカガイに穴が開いているのは、鳥がつつい10thmizube2007127_039_1 たのではなく、ツメタガイという肉食の貝が、穴を開けて、実を吸い取った後であることを教わり驚いた。また、鳥の羽もいくつか拾ったが、飛ぶための羽根と体を温めるための羽毛の違いがよくわかった。

ケンチャンがテグスが足にからまって死んでいたカモメを発見。「このカモメを殺したのは人間だね」とつぶやいた。

 

昼食の後、地図を見ながら、冬鳥とよばれるマガモなどが遠いシベリアなどからやって来るということを聞いた。では、「なぜ吉野川に来るのか?」ということを子どもたちに考えてもらった。

ちょっと難しいかもしれないが、スタッフと対話しながら少しずつ進めていく。そして後で10thmizube2007127_128発表し10thmizube2007127_130てもらう。10thmizube2007127_138

川幅が広いからのんびりできる。葦の実など食べ物が多い。マガモなどの冬鳥はお嫁さんを探しにきているので、たくさん集まるところがいい。美人(鳥だがから美鳥)が吉野川には集まるという噂が流れている(想像)。旅行しに来ている。ダイエットのために長距離を飛ぶなどのユニークな考えも出された。

その後、曽良さんに質問タイム。「曽良さんはいつ頃から鳥が好きなのですか?」という質問に、曽良さんは「小学校の3年生くらい。山に住んでいて、学校の帰り道にいろんな鳥と知り合いになった」と答えてくれた。「クチバシは骨なんですか

?」という問いには、「骨というよりはタンパク質でできている。サイの角とかとよくにている」と教えてくれた。下クチバシは動かないが、上クチバシの先端は動き、つまむことができるので、カニの巣穴にクチバシをつっこんでカニを捕まえることができるという話はおもしろかった。

 最後に、曽良さんの鳥のスライドを見せてもらった。去年に続き、2回目の参加のK君。ミヤコドリの姿と名前を覚えていた。曽良さんが紹介するよりも早かった。ミ10thmizube2007127_184ヤコドリは旅鳥で二枚貝をこじ開けて食べる。去年は見ることができた。今年も飛来していたのだが、秋にテグスが足に絡まっているのが目撃されて後に、姿が見えなくなったらしい。人間と鳥たちのよりよい関係はどんなものなのか?考えさせられた。

いつも何気なくみている鳥たちが、もっと身近に感じられるようになった、そして、鳥を見るたびに、曽良さんの鳥を語るときの手振りが思い出されるようになった内容の濃いプログラムであった。僕も野鳥を語るときは曽良さんのように、まるで飛び立つかのような手振りで話してみよう・・・そう思います。

byなかむぅ

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