しじみ漁の体験!!
水辺の教室第3回 6月24日(日)くもり時々雨
テーマ:「じょれんってなぁに?」
~しじみ漁を体験しよう!~
朝から空は暗くあいにくのお天気でした。雨がいまにも降りそうです。けれど子供達はスタッフに連れられ、ぴょんぴょんしながら集まってきました。地元漁師である矢田さんも遠くのほうから船に乗って現れました。今回の水辺の教室はそんな中でのスタート。テーマは『シジミ漁を体験しよう!』です。
ライフジャケットを着て今日の予定を説明し、注意事項でエイの毒針の話をしていたら・・・「あ!エイだ!」グッドタイミング。本当に大きなエイが泳いで現れました。スタッフが水に入るとぴゅーっと逃げて行きました。
説明後は中洲へ移動です。砂の上に貝がたくさんいます。子供達は貝を拾い集めることにすぐ夢中になりました。最初は矢田さんが用意してくれたじょれん(大きな熊手のような道具)も目に入らないようでした。
でもやっぱり・・・じょれんの中にはたくさんの生き物が入っています。だんだんとそっちのほうに興味をそそられます。アサリやシジミはもちろんのこと、バカ貝、ハマグリ、シオフキ貝、透明でプヨプヨした何かの卵。
↓トジ貝(シジミの天敵) 砂を固める
「この小さい貝はなぁ、砂をコンクリみたいに固めてしまうんじゃ。」矢田さんの話を聞きながら子供達もワイワイついて行きます。
浅いところや深いところ、砂に足が埋まるところやへこんだところ、いろんなことを体験してゆきます。
【じょれん】
【シジミ・アサリ以外に捕れたもの】
↑ハマグリ ↑シオフキ貝? ↑ツメタガイの子ども
※ツメタガイ・・・・アサリやバカ貝の天敵
タマガイ科・肉食性
貝の殻に穴をあけ、中の柔らかい部分を口で伸ばして食します。足の一部から酸性の液を分泌して相手の殻に塗りつける。これにより殻の成分(炭酸カルシウム)を分解し柔らかくし、特殊な舌の上に並んだ歯によって丸ヤスリの様に前後に動かして穴をあける。
途中でじょれんの引き手が矢田さんからスーザンへと交代しました。子供も一緒になって引きます。「せーの!せーの!」じょれんは重たいようです。水の中から引き上げるときは危なくないよう子供達を後ろに回して、水の中でゆらして砂を落とします。
その次はなんとカレイの子供。
みんなに見えるように手のひらに乗せてたら
ピチピチピチ!ポッチャン・・・あーあ、逃げられた。
↑右に目があるのでカレイ ↑クサフグ ↑マメコブシガニ
(左ならヒラメ)
お昼に差し掛かったころ、足を引っ張ってもらって手で砂をかく『人間じょれん』なんてことをやってる子も。みんな水の中でワイワイ。お天気のことなんかもうすっかり忘れていました。
↑人間じょれん
午後からは実験&質問です。お昼ご飯を食べている間、赤い絵の具を混ぜた水と米とぎ汁の中にシジミを静めておきました。
そしてみんなからの質問タイム。「矢田さんに聞きたいことがあるひと~」手がいっぱい上がりました。
「シジミにはどんな種類のシジミがいるんですか?」
「シジミは何を食べていますか?」
「シジミはどれくらい生きるんですか?」
一つ一つ矢田さんが答えていきます。
全国的にみても吉野川のシジミは特殊な環境で育っていてとてもおいしいんだそうです。スタッフまで吉野川のすごさを改めて実感してしまいました。
実験の結果はどうだったかというと、赤い絵の具を混ぜた水は色が薄くなってフンのような赤い塊が底に沈んでいました。米のとぎ汁のほうは残念ながら時間内に浄化できなくて濁ったままでした。
最後に水の中に沈んでいるシジミをカメラでテレビに映してみんなで観察しました。シジミの体って実はギザギザがいっぱいあるんですね。
今日のプログラムが全部終わった後、シジミ汁をみんなで食べました。頭のてっぺんからつま先まで全部使ってシジミを学べた一日でした。
by まこ
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