カヌーに乗ってどこまでも~♪
川塾 第3回 9月29日~30日
テーマは「川の中から川を見る」
池田・井川・三好・三野・三加茂を通る吉野川上流は無堤地区が続き、竹林が多く残っている。山々が連なり、深い緑に囲まれ気持ちのいい景色が続く。堤防のない河岸、ところどころで見られる松杭と石で造られた石組み護岸。下流域と違って川から街が離れており、車の音も気にならず静かに時間が流れていく。そんな中でのツーリングは魚が跳ねる音・鳥の声・水の音・・・・自然の音に耳を傾けられ、穏やかな気分になる。
晴れていればもっともっと気持ちのいいツーリングになっただろうなぁ。と空を見上げる。曇り空と向かい風に負けず、時々やってくるちょっとスリリングな瀬を楽しみながら・・・。
カワセミやセキレイにも出逢った。
気温は低めだが水温はあたたかく、水のかけあいなんかしながらのんびりのんびりと。透明度もよく、カヌーからは川底の様子も見える。
お昼ご飯のお弁当をカヌーに積んでいるので、絶対沈することはできない。瀬を下るときはちょっと緊張しながらカヌーを漕ぎつつ、早くお昼にならないかなぁ~とぺこぺこお腹を押さえ昼休憩の場所へと進む。待ちきれない・・・・。
素敵な場所を発見し、予定よりちょっと手前でお昼休憩。といっても早弁ではなく、時間はもうすでに予定時間を過ぎていた。
サツマイモご飯のおにぎりもからあげもうまい!!あまりのペコペコに勢いがつきすぎてみんな腹10分目。焚き火をしながらのんびり休憩。
向かい風は止むことなく、カヌーの時速は落ちていく。
ハイウエイオアシスで合鴨を追いかけ?ターザンを楽しみ、ザクロをいくつか拝借してまた出発。休憩の時と遊ぶ時は元気だなぁ。
時々やってくる瀬で水をかぶり、沈しそうになりながら鮎釣り師をよけて通る。思ったほどたくさんの釣り師はいなかったものの、邪魔にならないように間をすり抜けていくのはちょっと大変。あちらにとっていいポイントはこちらにとってもいいコースなのだ。
前回の穴吹川本流では鮎はあまりいなかったが、今年の吉野川本流はどうだろうか?
今にも降り出しそうな空の下、到着したのは5時30分をまわっていた。スタートは11:30ぐらいだったような・・・・??
所用時間6時間?!2時間~2時間半のコースのはず。
ほんとみんなよく頑張りました。
しかし、キャンプ地善入寺島に着いた時にはもう真っ暗。暗闇の中でのテント設営→夕飯づくり。夕食ができあがるのを待ちながら、ペコペコお腹を押さえつつ、講師の大塚さんから善入寺島の話、昔の吉野川の話を聞いた。
大塚さんは26歳のころから善入寺島の事を調べはじめ、現在78歳。たくさんの人に善入寺島の歴史を伝えておられる。善入寺島には昔3000人の住民がいたが、遊水池にする計画が決まり、全戸強制立ち退きにあった歴史がある。
まだ人が住んでいた頃、大水が出ると今より8mも水重さが増し、家がたくさん流されたらしい。屋根に乗って流されて行く人を見送った話。食べるものもなく、非難した木の上に1人ぼっちで水がひくのを何日も待ち、頑張っていた8歳の子どもの話。今では想像もつかないことが現実としてあり、人はたくさん経験から物事を学び、知恵と工夫をしながら川と付き合ってきた。そして今、私たちの暮らしがあるのだということに気づかされる。きっと川と人と、人と人と折り合いをつけながら昔の人は生きてきたのだろうなぁ。
次回は山へ。川のはじまりを探す旅へとでかけよう!
おまけ↓お猿さんたち
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