森の恵みがもたらすもの~前編~
森の恵みがもたらすもの 「剣山」登山 源流を訪ねる
~前編・祖谷川源流~
10月13日(土)14日(日)川塾4回目の今回は吉野川の支流である「祖谷川」「穴吹川」の源流を探しに剣山に入った。
川塾のテーマでもある「繋がり」の重要な部分の一つである今回、
いつもは川で遊んでいる子供たちも山をテーマにどんなことを感じてくれるのかが楽しみ。
今回のキャンプ地は当然山の上、荷物も軽くするために食料も少なめ(のはず・・)いつもは手作りの美味しいごはん。でも山でのキャンプは簡易な食事(のはず・・)
予定を見るとなかなかのタイムスケジュール。源流二つを探して、最後はもちろん剣山山頂へ・・果たして子供たち、二日間体力は持つのかなと少しの不安を抱えつつみんなでおにぎり・玉子焼き・ウインナーそして海苔!!をほおばる。
国定公園にも指定されている剣山は、
標高1955m・徳島県の最高峰、
日本百名山の一つでもある。
見ノ越から途中の西島まで「剣山登山リフト」があるが、川塾8人組はもちろんリフトには乗らず、劒神社で今回のキャンプの安全祈願。そして天気に恵まれますように。
今年は紅葉が遅めと言われているが、二週間前に下見に来た時より少し色づいているのが分かる。木洩れ日が色づく木々をより一層引き立てる。そんな中を歩くのは本当に気持ちいい。
剣山の植物観察を兼ねて、西島キャンプ地まで。自分の荷物を背負っているが、意外とみんな元気だ。
山歩きは慣れていないとやはりきつい。でもそれを過ぎるとしばらくして呼吸も落ち着き楽になる。自分のペースを見つけて歩いてくれたらいいなと思っていたけど、走ってる(笑)
時々立ち止まり、スーザンの説明を聞きつつ、気になる花や植物を見つけては「名前は何?」と調べ始める。きれいな花はやはり目に付くのだが、みんなが一番熱心なのは「キノコ」だった!やはり「食べられるのか?食べられないのか?」が一番の注目点なのだが・・見るからに毒々しいキノコもあれば「うーんしめじ?なめこ?に似ている・・」と、気になるキノコもたくさん。もちろん食べることはなかったけど。
西島は標高1750m、水場があり最高のキャンプ地。早速テントを張る。テントを張って少し休憩の後、祖谷川の源流を探しに再び森へ。
源流の碑がある場所から上へと登り、
みんなで水が湧き出ているような場所を探してみる。
登山道を離れ源流の森に入ると「音」がする。
森の音・水の音・鳥のさえずり、鹿の鳴く声。目に見えなくても音や臭いで感じるものがたくさんあることに気付かされる。
苔むした木・やっぱり気になる様々なキノコの観察をしながら上へ上へ。
早くも水が出ている場所を見つける。一旦はそこが「最初の一滴!」と決めるがしばらく探すとまた新たに水の音。みんなでここだ!決めた祖谷川の源流。
森から少しずつ湧き流れ出る一滴の水は自分たちの遊んでいる吉野川に繋がっている。そのことを自分達の目で確かめることの出来る幸せ。そして、繋がっていくことを思い描くことの出来る幸せ。
西島に戻り、夕食の準備。夕食はパエリアとスープ。
メニューを聞くと何だか豪華にも聞こえるが、もちろん水を加えて暖めるだけのもの。 簡単だけど美味しい食事を済ませた頃にポツポツと雨が降り始める。片付けも早々にテントの中で今日の復習をすることにする。夜話もやめてそのまま就寝。
その時刻なんと19時過ぎ!早すぎるかもしれないが明日は剣山登山も控えている。今日以上の体力を使うだろう。期待していた星空は見られなかったけど、明日の天気を祈りつつ就寝。でもみんなの夜話は続く・・
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