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2008-05-20

干潟で泥だらけ・・・

第2回水辺の教室 
テーマ:干潟で遊んで学ぶ~干潟の生き物と役割を知ろう!~

5月17日土曜日、快晴。今回は吉野川の河口近くの住吉干潟がぼくらの教室。

でも広い河川敷はロープで囲われ、立ち入り禁止の看板が立っていて、何やら大規模なイベントの準備中で、沢山の工事車両や人が動き回っている。

2008517_010干潟の生き物たちと同じように隅っこの方に身を寄せて、「とくしま自然観察の会」の大久保多加代さんに干潟の案内人になっていただき、先ずは護岸の端に並んで座って眼、耳、鼻で干潟を味わう。

潮が引いた足もとのコンクリート護岸の壁には満潮時の海面の高さに沿って牡蠣が付いていて、干潟の泥には直径5センチ程~1センチ未満のたくさんの穴、少し高くなった所にはヨシが繁っていて、中から鳥(オオヨシキリ?)の鳴き声が聞こえてくる。

さらに遠くの中洲では舟をつけ何かを採っている人、ヨシ原より高くなった所にはいろんな草が生えている。泥の上や水路にはサギやシギなどの鳥たちが動き回り、風は干潟独特の潮の香りと泥の臭いが混ざった空気を運んで来る。


2008517_022_2 やがて足元の泥の上や水の中で人の気配に慣れた蟹や魚達が出て来て動き出す。

泥の上を這い回り、驚くとジャンプしたり水の上を飛び跳ねて逃げる魚のくせに水が嫌いなトビハゼ。1センチもない淡い瑠璃色の小さな体に白いハサミでせっせと泥を口に運び、時々「おいしー!」と万歳をするチゴガニ。オスは片方のハサミだけがすごく大きいシオマネキと大きな方のハサミが白いハクセンシオマネキ、彼らは大きなハサミで食事の合い間に「あっつー!」と自分を扇ぎ、仲間と相撲を取る、でも食事に両手を使えるメスの方がお利口さんかも・・・。

やがて中洲には4匹犬まで出てきた、どうやって渡ったんだろう?
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2008517_020 場所をヨシ原のすぐ近くへ移動してみるとヨシの根本には一匹ずつシオマネキがいて「これ僕の木」と主張している。

泥の上に降りてみたら硬い所と柔らかい所があって、掘ってみると砂がたくさん混じってる所や排水の臭いのする所もあった。穴の中に逃げた蟹を掘ってるうちに足が抜けなくなる子が続出して、スタッフに助けてもらったり泥の中に脱げ落ちた靴を掘りだしてもらう子もいた。

コメツキガニの真似をして干潟の泥で団子を作ってみると、粘り気があってきめが細かく、きれいな団子ができる。団子だけじゃなく雪ダルマならぬ泥ダルマや泥イカダなどを作って遊ぶ。
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ハマヒルガオの咲く砂浜から沖に広がる干潟には、きれいな波型の模様や、小魚が取り残された潮だまりが出来ていて、掘ってみるとアナジャコやスナモグリ、ゴカイ、が出てくる。

やがて広い干潟で鬼ごっこが始まり、相撲を取ったり、泥の上を転げ回ったりして、全身泥だらけの「干潟人間」の出来上がり。
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「買ったばかりの服が~!おのれ~!」なんて言い合って、こういうのを泥試合っていうんだっけ?
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堤防の上に登って見渡してみると、川原の草むらや砂浜、干潟、ヨシ原、水路、中洲、川面、と連なる時間とともに変化する緩やかな曲線と自然の色彩を、堤防、河川敷、コンクリート護岸、橋、工事中の橋梁、などの無機質で変化しない直線と色が取り囲む。

「お堰の家」に移動して、カレーとサラダのお昼ごはんを食べた後、みんなで干潟の感想や疑問を話し合う。
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大久保さんに、干潟とは潮の満ち引きで現れる湿地のこと、という定義や、シオマネキは満ち潮の時は穴の口にハサミを使って泥で蓋をする、とか、いろんなことを教えてもらう。でも干潟や干潟の生き物たちのことは大久保さんや専門の研究者たちにもまだ分かっていないことが多くて、人間の捨てるゴミや排水、工事、などによる環境の変化が干潟や干潟の生き物たちにどんな影響を与えるかも分からないらしい。

僕らと遊んでくれた干潟と生き物たちがいつまでも変わらずにいてくれますように。

byさっかー

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